どうも、アキパラ作家のじゅんぺいです。
9月11日放送ダイジェストです。
人間、あまりにもガッカリすることがあると、落ち込むというよりも、何だか笑ってしまうことがあります。
笑うといっても、心の底から笑うというよりも、タメ息交じりで笑う感じですが。
多分、ガッカリがあまりにも大きく、自分の心のキャパシティーを超えた瞬間、笑うということで心が受けるダメージを少なくしようと、防衛本能が働くからだと思います。
突然ですが、タレントさんにしろ、放送作家にしろ、いわゆる「ギョーカイ」と呼ばれる世界で働いてる人達は、それぞれ自分自身の中に、『この世界を目指そうと思ったキッカケ』というものを持っているものです。
テレビで見ていた芸人さんに憧れて、自分も、そうなりたいと思ったから。
芸能界という華やかな世界で一番になりたいと思ったから。
人を楽しませることに喜びを感じたから。
本当に、そのキッカケは、人それぞれです。
人それぞれですが、やはり、それぞれ自分自身の中に、『この世界を目指そうと思ったキッカケ』というものを持っているものです。
僕も、例に漏れず、『この世界を目指そうと思ったキッカケ』というものを持っています。
そのキッカケは、いくつか存在するのですが、実は、その中の一つに、『濱口さんの発言』という物がありました。
それは、まだ、自分が何の仕事に就くか、全く、何も考えてもいなかった学生時代のことです。
今から7、8年くらい前だったと思います。
その当時、すでによゐこさんは、テレビの中でタレントとして活躍していました。
そんな学生時代のある日、何気なくテレビを見ていると、バラエティー番組で、よゐこのお二人と子供達が討論をする、というような企画をやっていました。
子供達から、子供ならではの無垢な質問や、大人でも回答に困るような社会的な質問が、次々とよゐこのお二人にぶつけられる。
四苦八苦しながらも、よゐこのお二人が、回答をしていく。
その一生懸命な様子を見て、楽しもうという企画だったと思います。
企画が進むうちに、初めは遠慮がちだった子供達も、調子に乗り始め、わざと意地悪な質問をぶつけるようになり始めました。
「彼女はいるの?!」
「ギャラはいくらですか?!」
怒ったり、なだめたり、よゐこのお二人が、何とか子供達の追撃をかわしていると、ある一人の子供から、とんでもない質問が飛び出しました。
「何でよゐこさんは、他のタレントに比べてつまらないんですか?」
多分、よいこのお二人を困らせてやろうとして、そんなことを言ったのだと思います。
しかし、その子供の質問で、画面の中の空気が、一瞬だけ、ほんの一瞬だけ、固まりました。
そして、その直後、濱口さんが、真っ赤な顔をして言い返しました。
「俺らがつまらないんじゃない!!
俺らだって、学生時代は、クラスで、一番、面白いやつだったんだ!!
ただ、芸能界は、そんな、クラスで、一番、面白いやつが集まる世界なんや!!
周りの平均レベルが高すぎるんや!!」
何も考えずにテレビを見ていた僕は、この濱口さんの発言に衝撃を受けました。
「芸能界は、そんな、クラスで、一番、面白いやつが集まる世界なんや!!」
「クラスで、一番、面白いやつが集まる世界」
「クラスで、一番、面白いやつが集まる世界」ということは、所謂、「クラスで、一番、面白いやつが沢山いる世界」ということ。
衝撃を受けた次の瞬間、僕は思いました。
「何て、面白そうな世界なんだろう。」
この時の衝撃は、僕の心の奥底に、『この世界を目指そうと思ったキッカケ』として、大きく残ることとなります。
そして、その数年後、高校卒業を控えた僕は、卒業後の進路表に「放送作家」と書く事となるのです。
話が長くなりましたが、今回の放送ダイジェストはここからです。
何故、放送ダイジェストを書くのに、このような、僕の私事を長々と書いたかは、後で説明します。
9月11日のアキパラもオープニングから、いつものようにフリートークで大盛り上がり。
ニュース、萌え党宣言も、笑いっぱなしのうちに終了。
そして、最後のコーナー、リスナーのみなさんからの普通のお便り、所謂、「ふつおた」を紹介する「アキパラBOX」のコーナー。
そこで、あるリスナーさんからの「この番組で、ラジオ日本を聴くようになりました」というお便りから、「よゐこの二人は、どんなラジオを聴いていたか」という話題に。
「ラジオを聴いていなかった」という有野さんに対し、「中学生時代にラジオにはまっていた」という濱口さん。
「ダウンタウンさんのラジオを聴いてた!
沢山、若手の芸人さんとかも出てて、すごく面白かった。
ラジオの向こうのスタジオが、とにかく面白い雰囲気で、楽しそうな世界に感じた。」
この濱口さんの発言を聴いて、僕は、久しぶりに、僕の『この世界を目指そうと思ったキッカケ』となった濱口さんの発言を思い出しました。
ここで、先ほど、僕が長々と私事について語ったことにつながります。
「クラスで、一番、面白いやつが集まる世界」
あぁ、そういえば、僕に『この世界を目指そうと思ったキッカケ』をくれたのは、目の前にいる濱口さんだった。
そして、その濱口さんにも、『この世界を目指そうと思ったキッカケ』があったのだ。
そうか、中学生時代に、ラジオの向こうのスタジオに対して抱いた憧れが、濱口さんが、『この世界を目指そうと思ったキッカケ』だったんだ。
この時、僕は、個人的に、ちょっと感動をしていました。
僕に『この世界を目指そうと思ったキッカケ』をくれた、その人が、自分自身の『この世界を目指そうと思ったキッカケ』について語っている。
人や地域や時代を超えて、連鎖する気持ち。
その時、濱口さんを動かした気持ちが、いつか僕を動かすこととなる。
自分のルーツの、さらにルーツを紐解くような気持ち。
この濱口さんの『この世界を目指そうと思ったキッカケ』が無ければ、僕が『この世界を目指そうと思ったキッカケ』も無かったかもしれない。
有野さんも、いつになく濱口さんの話を、しみじみと聴いていました。
そして、大きく頷きながら、有野さんは、濱口さんに言いました。
「そうか、それが、お前が、この世界を目指したキッカケだったんやなぁ。」
僕も、心の中で頷きました。
そうだったんですね、と。
そう、この時、僕は、個人的に、ちょっと感動をしていました。
僕に『この世界を目指そうと思ったキッカケ』をくれた、その人が、自分自身の『この世界を目指そうと思ったキッカケ』について語っていることに対して。
そう、濱口さんが口を開く、その次の瞬間まで、僕は、感動していました。
次の瞬間、濱口さんの口から飛び出した言葉に、僕は、思わず、笑ってしまいました。
濱口さんの口から飛び出した言葉に、僕は、思わず、タメ息交じりで笑ってしまいました。
人間、あまりにもガッカリすることがあると、落ち込むというよりも、何だか笑ってしまうことがあります。
笑うといっても、心の底から笑うというよりも、タメ息交じりで笑う感じですが。
多分、ガッカリがあまりにも大きく、自分の心のキャパシティーを超えた瞬間、笑うということで心が受けるダメージを少なくしようと、防衛本能が働くからだと思います。
濱口さんの発言が気になる方は、是非、9月11日分の放送を、ポッドキャスト、MP3で聴いてみてください。
そして、何故、僕がタメ息交じりで笑ったのか、確認をしてみてください。
ちなみに、番組中、この話題の時、お二人の話し声の後ろで、タメ息交じりの笑い声が聞こえますが、それが、僕です。